気がついたら今年もあと僅か
色々あったなぁ
雪の心配がなくなった3月後半から月一で通っている奥能登 輪島
3月でも道はガタガタ、能登半島の大動脈「のと里山街道」
半島なので山をいくつも超える
途中の「谷」の部分が全てズレ落ちている。
主に盛り土したとこだろう。
三月の仮復旧の時でさえ辿り着けるのだろうか?
と心が折れそうだった。
それが今ではある程度スピードを出して走る事が出来る。
これは本当に凄い事だ。
夏前位までは倒壊家屋からの車両出しが多くあった
奥能登は雪が降る
車庫でさえ瓦屋根だ
伝統的に重厚な作りの瓦屋根で建物を何代も家を守ってきた
幾度も地震に耐えてきた建物
今回の独特な揺れ方が非常に多くの木造建築にとって致命的なダメージを与えた
街中で信じられない様な壊れ方をしている
申請をすれば公費で解体が行われるが
中の貴重品などは対象外
解体される前に貴重品の取り出しこういったニーズも数多くあった
大切だと思う物は人それぞれ
それはお米だったり、写真だったり
仕事道具や金庫、大切な書類、ペットの遺灰など
倒壊危険家屋に入る為には安全確保が必要
三階建て倒壊防止のサポート柱
とにかく物が無いから、現地の倒木を切り出して使用
仮設住宅にまだ使える冷蔵庫を運搬
横に出来ないから家から出すのも一苦労
重量物は仕事で使うクレーンがとても役に立ちます
地震で倒れた鳥居
17年前の地震で耐震強化したものがこうも破壊される。
接続部を強化されていた石造品が壊れているのを良くみた。
石造品の免震化、揺れを受け流すように出来れば良いのか?
ここだけの問題ではなく、多くの課題
4m隆起した海
人間がどうこうというレベルでは無い事が実際に起こっている
数千年かかる事が一気に起こったのか
人間の時間軸では起こらなかっただけで
地球のそれであれば、こんなことは普通に起きてきた事なのか?
崩れた護岸の石の撤去
池と庭を作ってから門を作った為に門を壊さないとクレーン車や重機が入らない
そういった場所は「カニクレーン」で対応
本当に暑い夏だった、北陸といえど暑さは関東と変わらない
ちっとも進んでいない中、9月の豪雨
自然に慈悲なんてものは無いんだと思い知った
追い討ちをかけるよな水害
本当に怖かったと思う
小さな沢や谷が大規模に崩れている
ここの土は粘土けがある。
だから塗り壁も多いし蔵も沢山ある。
身近で取れる物を使って大切にしてきたんだと思う。
初動で入っていた連携団体が集めた土砂を仮置き場まで運ぶ
半島は川幅が狭いので集中的な雨に弱い
今回氾濫した川も以前川幅を広げていた。
今回は想定を遥かに超えていた。
山が崩れて倒木も至る所で
重機が入らないところは特殊伐採チームが本領を発揮していた。
活動を通して、ここまで心を揺さぶられる事はなかなか無い
綺麗事ばかりでは全然なくて、色々と大変な事もあったけど
この美しい場所と魅力的な奥能登の人々に
もう暫く寄り添いたいと思いました。
奥能登は良い所です。