奥能登外浦

「おくのと そとうら」

能登半島の先端 輪島市~珠洲市に繋がる国道249号線

その道沿いに広がるのは、冬の荒波に削られたゴツゴツとした磯とどこまでも続く日本海の絶景。

地震とその後の水害で、この美しい景色の中にも深い爪痕が残っている。

今回の作業は世界農業遺産白米千枚田のすぐ近く。

水害による土砂崩れで流れ込んだ土砂を、重機とダンプを使って名舟港の仮置き場まで運搬した。

この一帯の土砂は、石や礫(れき)が非常に多く、バケットにすくうたびにゴロゴロを音を立てる。

見た目以上に重たくて、作業もなかなか骨が折れる。

このあたりの地形も、大きく変わった。

地震の影響で、地面が最大で約4mも隆起したと言われている。

地震直後には、ものすごい引き波があり、海底だった場所が持ち上がって、新たな陸地が出来上がった。

写真の中で白く見える部分は、かつて海水が満ちていた場所、初めて見る人は信じられないかもしれない。

でも、これが実際に起きた事です。

こんな劇的な変化が、わずかな時間のうちに起こる

それを目の当たりにして、長い年月をかけて、美しい日本列島が形づくられてきた。

その一部をこの目で実際に体感する事が出来た。

自然の力は本当にすごいと感じました。

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